性転換は可能か? その6
これまでにいろいろと語ってきましたが、本題に戻って推論してみましょう。
性転換は本当に可能か?
ということです。
まず、確定していることは、遺伝子型(XXかXYか?)に関わらず、表現型(身体的特徴)や精神型の男女の性は、胎児期のごく早期にはいかようにも性転換が可能だということです。
それじゃあ意味ないよ、いつでも成人してからの性転換が可能じゃないと……。
そう思いますよね。
これまでの話をよーく踏まえて考えてみると、そう不可能ではないことが判るでしょう。
考えてみてください。
男性でも女性ホルモンを飲めば乳房が膨らみます。
身体に脂肪がついて丸くなってきますし、顔の表情もやさしく女性らしくなってくることは明白な事実です。
睾丸が萎縮して精子の生産が停止して不妊になります。
陰茎も細く短くなってきます。
精神的にも涙もろくなったり、ヒステリックになったりします。
これは純然たる事実です。明らかに女性化への道を辿っています。
なぜでしょうか?
これは女性ホルモンの受容体の存在があるからですね。
もう一度考えてみましょう。
女性の女性たる内性器、子宮や膣といったものは、ミュラー管という生殖原基から分化したものです。男性は、これが退化してウォルフ官が発達して、前立腺や尿道へて分化します。ミュラー管は、睾丸から分泌されるミュラー管抑制ホルモンによって、発達することなく退化してしまいます。
しかし退化しただけで消滅したわけではないのですから、何らかの薬なりホルモン剤を使ってこのミュラー管を発達させることができれば、子宮や膣などの女性器官が出来上がってくることも不可能じゃないでしょう。もちろんミュラー管抑制ホルモンを出す睾丸は摘出か機能不全にする必要があります。
内性器は、生物科学が進化すれば、SRSのような外科的手段を取らずとも十分に女性化することが可能になるでしょう。
ただし睾丸に分化してしまった生殖腺を、卵巣に再分化させることは、現段階では不可能かもしれません。完璧なる性転換はまだ先のこととなるでしょう。
では外性器はどうか?
これはどうしても外科的形成術が必要でしょう。
しかし内性器が出来上がっているのですから、癒着した陰嚢や陰茎を切り開いて膣口や大小陰唇を形成すれば十分でしょう。それほど大手術になるようなものでなく簡単な手術となるでしょう。
とはいえこれはあくまで、見た目の性転換ですが、MTFな人にとってはこれでも十分に満足できるものではないでしょうか?
もう少し科学の進歩を待ちましょう。
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