タイトルとは異なる、半陰陽の話になってしまうが……。
前回に、 人間の性別は母体の卵管内において卵子と精子が出会い受精した瞬間に決定する。 と、書いたがこれは基本的には正しいが、そうではない染色体異変症状がある。
ターナー症候群(女性型)とクラインフェルター症候群(男性型)である。
卵子はXという性染色体を持ち、精子はXかYという性染色体を持つのが基本。
しかし卵子・精子を作り出す過程(減数分裂)において、異常な分裂が起こりXXという卵子や、XX・XY・O(性染色体を持たない)という精子が生み出されることがある。
これらの異常な卵子や精子が受精した場合、かなりの高率で流産となるが、生まれ出る子供は半陰陽の形態を持つことが知られている。
ターナー症候群は、性染色体がXOという本来二組あるべきものがXのみしかないという異常体で、ほとんどが女性型となる。染色体欠如のために圧倒的に流産率が高い。卵巣は形成されても卵子となるべき生殖細胞を持たないことが多い。これは卵子を形成する細胞分裂(減数分裂時)に性染色体が片側しかないために正常な分裂が行われないからである。子宮や膣などの女性器は未発達ながらも存在するので、普通に女性として生活することができるが、前述のごとく不妊である場合が多い。また身長が伸びないなどの顕著な例が見られ、その治療として成長ホルモン剤(高価だが身長145.4cmまで公費が出る)、思春期以降には女性ホルモン剤の処方がなされる。他にも、首のまわりの皮膚がたるんでいるためにひだができる(翼状頸)、ひじから先の腕が外向きになる(外反肘)、二次性徴欠如(乳房が大きくならない、初潮が来ない)などの特徴があります。
一方のクラインフェルター症候群は、性染色体がXXY(XXXY,XXYYY他)などのように通常よりも過多の染色体を持つ異常体である。基本的にY染色体が一つでもあれば多少なりとも男性型を示す(つまりおちんちんを持っているということ)が、多少なりとも半陰陽の症状を持っている。過剰なX染色体が睾丸に働いて正常な機能を阻害するからだと言われている。男児500人に1人という高率で発生することが判っている。ターナー症候群が成長障害なのに対し、こちらは言語障害を持つことが多い。形態的には乳房の発達や精子産生不全(不妊)、中性的外観を示す。静かな遊びを好む、非常に内気で無口、手の振戦、欲求不満の爆発、集中力の欠如、不眠、活動性の低下、忍耐力の低下、朝起き不良、自尊心の低下、といった諸症状も見られます。これらは男性ホルモン(テストステロン)の投与で改善される傾向にあるという。
性行動として、正常な勃起や射精は起きるが、前述のように不妊であることが多い。
スーパー男性・スーパー女性
XYYやXYYYなどのようにY染色体を過剰に持つ男性や、XXX(Xトリソミー)やXXXX(Xテトラソミー)などのようにX染色体がより過剰に持つ女性をこう呼ぶことがある。男性には凶暴性を帯びて殺人者にこれらの染色体異常がみられると報道されたこともある、女性にはより女性的な性格や性器不全が見られる。
つづく
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